探偵に依頼したとき、最終的に手元に残る“成果物”が調査報告書です。
写真が数枚あるだけでは、あとで交渉や専門家への相談に進むときに「第三者が状況を再現できない」ことがよくあります。
ここでは、探偵経験者の目線で「強い報告書」の条件を、できるだけ実務的にまとめます(※法的判断が必要な場面は、弁護士など専門家に確認してください)。
結論:強い報告書は「第三者が読んで再現できる」
強い報告書の要点はシンプルです。
- 時系列が途切れず、行動の流れが追える
- 場所と状況が具体的で、あとから検証できる
- 写真が「誰が・どこで・何をしたか」を裏付けている
- 対象者の特定(服装・車両・特徴など)ができている
- 主観ではなく客観記録として書かれている
報告書の必須項目チェックリスト
受け取ったら、まずはこの順で確認すると早いです。
1)調査の概要(前提が分かる)
- 調査日・時間帯(開始〜終了)
- 調査対象(誰を追っているか)
- 調査方法(尾行・張り込み・撮影などの組み合わせ)
2)時系列の行動記録(いちばん重要)
- 「何時何分に」「どこで」「何を確認したか」が連続している
- 移動(出発→到着)が飛んでいない
- 重要な場面の前後が抜けていない(合流・入店・退出など)
3)写真(“きれい”より“説明できる”)
- 日時の整合(記録と写真が一致する)
- 遠景(状況)+中景(人物)+近景(特定)のセットがある
- 建物名・看板・車両など、場所や相手を補強する要素が写っている
4)反論されにくい書き方(第三者性)
- 「〜と思われる」の多用がない(推測だらけは弱い)
- 断定する場合は、写真や記録に紐づいている
- 「どの時点で何を確認できたか」が丁寧
交渉・裁判で“困りにくい”報告書にするコツ
最終的にどの場面で使うかで「必要な強さ」は変わります。迷ったら、契約前にゴール(何が分かれば成功か)を揃えておくのが一番です。
「強い報告書」に寄せるために、契約前に見ておくこと
- 報告書のサンプルを見せてもらえるか(個人情報は伏せたもの)
- 納品形式(PDF/紙/写真データ/動画の扱い)
- 「何をもって確認できたと言えるか」の基準
全体像や依頼の流れは、こちらで先に整理しておくとスムーズです。
「弱い報告書」の典型パターン
次のような状態だと、後で“使いづらい”ことがあります。
- 時系列が粗く、重要な前後が抜けている
- 写真が少ない/状況が分からない(アップだけ・暗すぎる等)
- 場所が曖昧で、第三者が追えない
- 推測文が多く、裏付けが薄い
受け取り後にチェックする観点は、別記事で詳しくまとめています。
調査中に依頼者側でできる“報告書を強くする”行動
調査中の連絡の仕方ひとつで、現場が混乱して記録が薄くなることがあります。連絡ルールは、最初に決めておくのが安全です。
最後に:保管と共有は慎重に
報告書はとてもセンシティブな情報です。SNSや第三者への安易な共有は避け、必要があれば専門家に相談しながら進めてください。
違法・逆効果を避ける観点は、こちらも参考になります。