「最近、相手の行動が怪しい。でも何が起きたかをうまく説明できない」「話し合いになると“言った/言わない”で揉める」——浮気の疑いが出たとき、いちばん多いつまずきは記憶があいまいなまま感情だけが先に走ることです。
そこで効くのが、いわゆる時系列メモ(タイムライン)。これは“証拠そのもの”というより、証拠になり得る材料を取りこぼさず、後で使える形に整える土台です。
「そもそも何が証拠になる?」から整理したい場合は、先に証拠マニュアル(P4-0)を読んでおくと、メモの付け方が一気にラクになります。
また、動き出す前の優先順位は初動チェックリスト(P1-0)にまとめています。
結論:時系列メモは「事実」を積み上げる道具。強みは“ブレない説明”
時系列メモの価値はシンプルで、「いつ・どこで・何があったか」を淡々と積み上げること。
あとから振り返ったとき、次の3つが揃うと強いです。
- 再現できる:第三者が読んでも状況が分かる
- つながる:明細・スクショ・写真など別の材料と線で結べる
- 続けられる:毎日“5分”で維持できる
時系列メモが強い理由(あとで自分を守る)
- 判断が感情から離れる:疑いの濃淡を“出来事ベース”で見直せる
- 話し合いが整理される:論点が散らからず、言葉の衝突を減らせる
- 相談・依頼が早くなる:探偵や専門家に「状況説明」が一発で伝わる
探偵相談を視野に入れるなら、面談前にまとめておくと聞かれやすい項目があります。チェック用に初回面談の準備メモ(P5-1)も合わせてどうぞ。
テンプレ:これだけ書けばOK(時系列メモの型)
迷ったら、まずは次の7項目で固定してください。
| 項目 | 書く内容(例) | ポイント |
|---|---|---|
| 日時 | 2025/10/02 19:00 | 「何時ごろ」ではなく、できれば30分単位 |
| 場所 | 駅/自宅/勤務先付近 など | 分かる範囲でOK。推測は分けて書く |
| 出来事 | 帰宅が遅い/外泊/休日出勤 など | まず“事実だけ” |
| 根拠 | レシート/明細/通知/会話の記録 など | 後で見返せる材料に紐づける |
| スクショ等の保存先 | フォルダ名・ファイル名 | 「探す時間」をゼロにする |
| 自分の対応 | 何をした/しなかった | “行動ログ”は後で効く |
| 補足(感情は別欄) | 不安・体調・育児等 | 感情は否定しないが、事実と混ぜない |
コピペ用テンプレ
【日時】YYYY/MM/DD HH:MM 【場所】 【出来事(事実)】 【根拠(何で分かった?)】 【保存先(ファイル名/フォルダ)】 【自分の対応】 【補足(感情・体調など)】
書き方のコツ:断定しない、推測は“推測”と分ける
時系列メモは「相手を裁く作文」ではなく、状況を整理する自分のための台帳です。
- OK:「22:30に帰宅。理由は『残業』と言う。明細にタクシー代」
- NG:「絶対浮気。嘘つき」
断定語や攻撃的表現が多いメモは、話し合いで見せた瞬間に火種になります。“見せても壊れない文”を意識してください。
証拠と紐づける:ファイル名ルールだけ決めると一気にラク
メモと材料がバラバラだと「どれがどれだっけ?」で詰みます。おすすめは日付+内容+連番のルール。
- 例:2025-10-02_タクシー明細_01.jpg
- 例:2025-10-02_LINEスクショ_02.png
保存・バックアップの基本はデータの保全アイテム(P4-6)、まとめ方の型は証拠整理のファイル一式(P4-7)で詳しく解説します。
続けるコツ:道具は“1つ”に絞る(続く人はここをケチらない)
時系列メモが続かない一番の理由は、道具を増やして散らかることです。手帳でもメモアプリでもOKですが、「入口を1つ」にしてください。
おすすめの選び方は時系列メモが続く道具(P4-2)にまとめました。
注意点:やってはいけない線引き(違法・逆効果を避ける)
記録自体は安全寄りの行動ですが、記録のために無理をすると一気に危険になります。
- 相手のスマホに無断で侵入する/勝手にロック解除する
- 位置情報を乱用する
- メッセージの扱いでプライバシー問題を起こす
「自分でどこまでOK?」の全体像は自分で浮気調査マニュアル(P3-0)、具体的なNG行動はやってはいけないこと10選(P1-4)も参考にしてください。
LINE・SNSは“取り方”でリスクが変わります。扱いの注意点はLINE・SNSは証拠になる?(P4-3)で確認を。
よくある質問
メモは相手に見せたほうがいい?
状況によります。見せると相手が警戒して行動が変わることもあります。まずは自分の整理用として貯め、話し合いのタイミングは慎重に。
1日書けなかったら意味がない?
大丈夫です。抜けた日は「空白」でもOK。戻って推測で埋めないことが大切です。
スマホのメモに残しても平気?
自分の端末なら基本は問題になりにくいですが、紛失・覗き見リスクがあります。保存・バックアップの基本はP4-6も参照してください。
まとめ:今日からは「5分の型」で十分
時系列メモは、完璧より継続が正義です。まずはテンプレに沿って、事実→根拠→保存先だけを書いてください。
集まった材料を「証拠としてどう組み立てる?」まで整理したい場合は、最後に証拠マニュアル(P4-0)に戻ると、次の一手が見えます。
※本記事は探偵経験者としての一般的な整理方法です。法的判断が必要な場面は、弁護士など専門家へ相談してください。