「LINEのスクショって証拠になる?」「SNSのDMを保存しておけば十分?」——浮気の疑いが出た直後、まず手元に残るのがメッセージ画面です。
ただ、探偵の現場でもよくあるのが“スクショはあるのに、話が前に進まない”というケース。理由はシンプルで、スクショは材料にはなっても、単体で決定打になりにくいことがあるからです。そして何より、集め方を誤ると違法・トラブルになり、あなたが不利になる可能性もあります。
結論:スクショは「状況証拠」になり得る。ただし「集め方」が重要
メッセージ類は、次の2点で価値が決まります。
- 内容:行動や関係性がどれだけ具体的か
- 文脈:他の事実(日時・出費・行動)とつながっているか
「怪しい」だけでは足りないことも多いので、全体像は 証拠マニュアル|浮気の証拠になるもの とあわせて整理するのがおすすめです。
スクショが「役に立つ」場面
スクショが活きるのは、行動の裏づけになったときです。
会う約束が具体的(日時・場所・移動)
- 「◯日◯時、駅で」など具体的な待ち合わせ
- 「泊まり」「終電無理」など宿泊を示唆する流れ
ホテル・旅行・部屋の話が出ている
ホテル名・部屋・チェックインなど、具体性が上がるほど材料としての価値は上がります。
お金の話が出ていて、明細や領収書とつながる
メッセージと出費が線で結べると、説明力が跳ね上がります(次回以降の 家計の見える化(明細・レシートの保全) も参照)。
スクショが「弱い」場面
逆に、次のようなスクショは“雰囲気はある”ものの、単独では弱くなりがちです。
- 「好き」「会いたい」など抽象的なやり取りだけ
- 相手が誰か特定しにくい(表示名だけ/アイコンだけ)
- 前後の流れがなく、切り抜きに見える
この場合は、時系列メモや他の材料と組み合わせて「説明できる形」にするのが現実的です。
最重要:無断侵入・不正アクセスはNG(やった瞬間に論点が増える)
ここは強調します。メッセージを集める目的でも、次のような行為は避けてください。
- パスコード・ID・パスワードを推測してログインする
- 本人の同意なく、アカウントに侵入/端末内データを抜き取る
- 監視アプリ等で常時取得する(発覚・紛争化のリスクが高い)
「証拠のため」でも正当化できるとは限りません。まずは 自分で動くときの合法ラインとリスク管理 を押さえて、危ない橋を渡らないことが最優先です。位置情報まわりもトラブルが多いので、心当たりがある方は GPSの扱い・違法リスク も確認してください。
スクショを“使える形”で残すコツ
合法的に閲覧できる範囲で保存する前提で、残すなら次の5点を意識すると後で整理しやすいです。
1) 連続性:前後の流れが分かるように複数枚で残す
1枚だけだと切り抜きに見えやすいです。やり取りの前後を含めて流れが分かる形に。
2) 相手情報:表示名だけでなく、アカウント名等が分かる画面も添える
「誰とのやり取りか」が曖昧だと説明が難しくなります(ただし、無断で侵入して確認するのはNGです)。
3) 日時:画面上で日時が分かる要素を含める
スクショ単体で日時が薄い場合は、その日何があったかを時系列メモに補足しておくと強いです。
4) 加工しない:切り抜き・編集・追記は避ける
“見やすく”したつもりでも、後で「加工した?」と言われると面倒が増えます。原本に近い形で保全を。
5) メモとセット:スクショの意味を「説明できる言葉」にしておく
スクショは写真と同じで、説明(いつ・どこで・何が起きた)がセットで効きます。テンプレは 時系列メモが強い理由とテンプレ、続ける道具は 時系列メモが続く道具 をどうぞ。
情報漏えい・二次被害にも注意(SNS投稿は特に危険)
保存したスクショを誰かに送ったり、感情のままSNSに載せたりすると、名誉・プライバシーの問題に発展しやすいです。衝動が出たときほど、まず SNSに載せたくなる時こそ注意(自分に不利になる例) を思い出してください。
“スクショだけ”にしない:組み合わせで強くする
メッセージは、単独よりも他の材料と束ねたときに力を発揮します。
- 出費の痕跡(明細・領収書)
- 会う日の行動(帰宅時間・残業・休日の外出)
- 話し合いの記録(言った・言わないの揉めを減らす)
「保存」と「整理」は別工程です。データの保全は データの保全(バックアップ等)、証拠のまとめ方は 証拠整理に効くファイル一式 を予定しています。
まとめ
- LINE・SNSのスクショは状況証拠として役に立つことはある
- ただし単体で決定打になりにくいことも多い
- 無断侵入・不正アクセスはNG(目的があっても避ける)
- 残すなら「連続性・相手情報・日時・加工しない・メモとセット」
次は、明細・レシートの保全や、話し合いの記録化(議事録・注意点)も扱います(家計の見える化/話し合いの記憶違いを防ぐ道具)。