「決定的な証拠がないと探偵に相談してはいけないのでは?」と感じる方は多いです。
でも現場の感覚では、強い証拠が揃う“前”に、準備ができている依頼者ほど成功率が上がることがよくあります。ここで言う準備は、あくまで合法の範囲で、調査の精度を上げるための「整理」と「設計」です。
調査の設計そのものはピラー記事にまとめています:調査設計・トラブル対応マニュアル|目的・タイミング・空振り対策
成功例(イメージ):証拠より先に“地図”を作った人は強い
例えば、依頼者のBさんは「確信はないけれど怪しい」という段階でした。ところが、次の3つが揃っていたため、初回の調査で空振りを避けやすい状態でした。
- 目的が言語化されている(再構築が第一、ただし事実確認は必要)
- 怪しい日が“点”ではなく“線”になっている(毎週同じ曜日の帰宅遅れ)
- 共有できる形の記録がある(メモ・家計の範囲での明細)
この「目的の言語化」は特に効きます:調査がうまくいく依頼の共通点|「目的の言語化」で結果が変わる
準備1:まず「目的(ゴール)」を1行で決める
強い証拠を取ること自体が目的になると、判断がブレて疲弊します。まずは次のどれに近いか、1行でOKです。
- 再構築したいので、事実確認と境界線づくりをしたい
- 別居・離婚も視野に、選択肢を増やす材料がほしい
- 話し合いが崩れているので、第三者(弁護士等)に相談できる状態にしたい
「今動くべきか」迷うときは、目的×パターン×確度で判断します:調査の適切なタイミング|やるべき時・やめるべき時
準備2:「怪しい日」を3つだけ仮置きする(点→線)
成功例で多いのは、候補日を広げすぎず、まず3つに絞って“当てに行く”考え方です。
- 曜日(例:毎週金曜)
- 時間帯(例:19時以降に連絡が取りづらい)
- きっかけ(例:出張・飲み会・残業・休日出勤)
兆候の整理がまだなら、ここからで大丈夫です:浮気の兆候チェック|行動・お金・時間の変化で見えるサイン
準備3:合法に“共有できる形”で残す(記録の型)
調査の相談で最も役に立つのは、感情ではなく再現できる情報です。おすすめは「誰・いつ・どこ・いくら」を最小限で残すこと。
- いつ:日付/時間/帰宅・外出のタイムライン(30分単位で十分)
- どこ:本人が口にした場所、家族に説明していた場所(伝聞は“伝聞”と明記)
- いくら:自分名義や共同の範囲で確認できる出費のメモ(例:家計のクレカ明細)
お金の整理は合法の範囲を守りながら行いましょう:お金の動きで分かる浮気リスク|家計・クレカ・領収書の見方(合法的観点)
準備4:情報は「増やす」より「並べる」—整理の型を先に決める
情報が増えるほど、逆に判断が難しくなることがあります。先に整理の型を決めておくと迷いが減ります。
「情報が多すぎて迷う」問題の整理法はこちら:現場でよくある「情報が多すぎて逆に迷う」問題|整理の型(誰・いつ・どこ)
準備5:探偵に渡す「1枚メモ」を作る(テンプレ)
依頼時にこれがあると、打ち合わせが短くなり、見積りも現実的になります。
【目的】(再構築/別居・離婚/事実確認など) 【怪しいパターン】曜日・時間・場所(分かる範囲) 【直近の候補日】第1候補/第2候補/第3候補 【移動手段】車・電車・徒歩(分かる範囲) 【注意点】家族の予定/子どもの送迎/連絡が取れる時間帯
「助かる情報・困る情報」の具体例もあわせて:探偵が助かる情報・困る情報|共有の質で費用と結果が変わる話
準備6:やってはいけない準備(違法・逆効果)
証拠を急ぐほど、やりがちなNGがあります。特にスマホの無断閲覧・無断ログイン・無断GPSなどはトラブルになりやすいので避けてください(状況により法的評価が変わります)。
NG行動はここで整理しています:浮気調査で「やってはいけないこと」10選|違法・逆効果・不利になる行動
情報提供のやりすぎ境界線も要チェックです:情報提供はどこまででOK?|やりすぎがトラブルになる境界線
最後に:強い証拠より先に「勝ち筋」を作る
強い証拠は、偶然ではなく準備と設計の結果として取りに行くものです。今できることは「目的を決める」「怪しい日を絞る」「共有できる形で記録する」——この3つで十分、次の一手が見えやすくなります。
全体設計の起点はここ:調査設計・トラブル対応マニュアル|目的・タイミング・空振り対策